7月と9月に整備した旧遠山森林鉄道軌道を歩く一般募集ウォーキングツアーが開催されました
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かつて遠山郷の豊富な森林資源を運搬した遠山森林鉄道は、昭和48年に全線が撤去され、約半世紀ほとんど利用されませんでしたが、南信州山岳文化伝統の会顧問の大蔵喜福さんの提唱で、国道152号線から赤石山脈に歩いて入山する登山道として復活させることになり、歩行できる整備が行われました。ここには五つのトンネルと三つの橋があり、ウォーキングコースとしても魅力的なため今回のツアーが実現しました。
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復元された機関車の保存状況を見聞するとともに森林鉄道の歴史の説明をしました。
説明者:前澤憲道さん(夢をつなごう遠山森林鉄道の会)
説明者:原田広明さん(遠山森林鉄道OB 元保安員)
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手掘り感がすごい迫力。火薬や重機を用いずにどうやって掘ったのか、想像を絶します。
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歩きやすく整備された遠山川の傍らの道を歩きます。ここにも線路が引かれ、かつては貨車が走っていた。
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土石の崩落で入り口が狭くなっていましたが、整備して入りやすくなっています。
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日本でも森林鉄道ではここだけと言われる沈下橋でのガイドと紅葉を眺めながらのテータイム
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いまだに崩れていない石積。セメントなどは一切用いず、周辺で手に入る石だけで作った「空積み技法」に一同「達人業だ!」と感激。
日本百名山(聖岳、光岳)に国道から歩いて入山するための利用を考え整備された森林鉄道トラックですが、単独でも十分に魅力的な観光素材であることが分かりました。多くの方の来訪をお待ちしています。
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