南信州の農家民泊受入組織・喬木村「親の会」の皆さんが、福井県若狭美浜方面へ
1泊2日の体験視察旅行へ行きました。
私も添乗員として同行させていただきました。
普段は、受け入れ側で業務を行なっている私たちにとって
今回のメインである干物作り は、1番の楽しみでした。
中央道・飯田ICより敦賀ICまでは、バスで約3時間。
途中、賤ヶ岳SAのあたりで暴風雪が吹き荒れるような状況になりました。
現地のコーディネート組織である若狭美浜はあとふる体験へ確認したところ、
現地は、晴れ間が覗いているとの有難い返答があり、予定を変更せずに第一目的地である
三方五湖へ向いました。
三方五湖レインボーライン入口で若狭美浜はあとふる体験の事務局長にバスに
同乗していただき、美浜町での組織設立の経緯、取組み等を説明していただきました。
日本海と三方五湖の織り成す絶景を眺めながら一路、レインボーライン展望台へ。
展望台は、晴れ間が覗く良いお天気でした。お天気の情報を頂いたことに感謝です。
展望台では、美浜町商工観光課の方より三方五湖の説明を頂きました。
自分たちだけでは、景色のみを楽しみ、早々に展望台をあとにしたと思いますが
ガイドをしてくれたおかげで、それぞれの湖の特徴、地域とのつながり等、知識も
吸収することができました。
昼食場所では、新鮮な海の幸に思わず笑顔。若狭名物のへしこもいただきました。
鯖のへしこは「少し癖があるのかな」と思っていましたが、濃厚な味でとてもおいしいものでした。
お酒のお供に、ご飯のお供に最高だと思います。
ほかの料理も地元で採れたものばかりで、美味しくいただきました。
今晩の宿より歩いてすぐの丹生漁協へ足を運び、いよいよ干物作り体験です。
漁協の方より定置網漁法の説明を聞き、知識を高めていざ2階の体験場所へ。
早速、今日の干物になる魚(ハタハタ・ベタガレイ・スルメイカ)の説明を聞き、体験へと移りました。
正直、数ひきの魚ぐらいかなと思っていた私は、量にびっくり。
9枚の干物を作るとのこと。
漁家のお母さんが丁寧に魚のさばき方から教えてくれました。
ついつい、話も聞かずに体験をすすめてしまい、失敗もありましたが楽しく出来ました。
失敗も含めて体験と考えると、楽しいものです。いいお土産話が出来ますね。
受入農家の方も自分が体験するのは、新鮮な感じだったようです。
時には真剣に、時には笑顔で楽しんで体験をしていました。
後日、自分で作った干物が送られてくることを楽しみにお世話になったインストラクターの方々と別れ、
お世話になる民宿へ。
民宿では、丹生漁港の美しい海を見ながらの入浴は、大変疲れを癒すことが出来ました。
夕食は、おいしい魚介類に舌鼓を打ちながら、今日の体験の感想や民泊受入の話に花が咲き、
有意義な時間を過ごすことが出来ました。
同じ志を持った方々と飲むお酒は、格別ですね。
翌朝、民宿の周りをしばらく散歩しました。
何もない感じがとても良く、素朴さを純粋に感じることが出来ました。
時間にして15分程度でしたが係留してある漁船や繕い中の魚網など
漁村の生活の息吹も感じられました。
ふだん長野という山間地域で生活している私たちにとっては、とても新鮮な気持ちになりました。
さらに美浜原発PR館へ立寄らさせていただきました。
私にとってはじめて見る原発。
正直な感想は煙も出てないし、実際にどのように稼動しているのだろうと疑問でした。
しかし、PR館に着くと館長、自らの説明ですぐに納得する事ができました。
過去の大きな事故のことも包み隠さず話してくれ、原子力発電所の仕組みも分かりやすく
説明してくれました。
原子力エネルギーは資源の少ない日本にとっては、大切な発電方法です。
安全に稼動を続けていくうえでこのような広報活動の大切さを感じました。
最後に気比の松原・気比神宮に立寄り、旅の続きの無事を祈願し
南信州への帰路に着きました。
今回の旅では、スペース上、ご紹介できなかったエピソードもありますが
あらためて他地域の現地コーディネート組織のありがたさを感じました。
私どもも「受け入れられる側」の経験ができ、大変勉強になりました。
今後の受入のコーディネート業務に活かしたいと思います。