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「伊豆山権現」勧請の伊豆神社を訪ね、「新野の雪祭り」の起源に迫る(4/24)催行報告

「伊豆山権現」勧請の伊豆神社を訪ね、「新野の雪祭り」の起源に迫る(4/24)
「期間限定」に関するレポート

令和4424()に「伊豆山権現勧請の伊豆神社を訪ね、新野の雪祭りの起源に迫る」が催行されました。雨天で天気には恵まれませんでしたが、地元の方の熱心なお話を聞き、伊豆神社や新野の雪祭りについて想いを馳せるツアーになったのではないかと思います。

深見の池は水深がとても深い池で、池には多くの謎もあるようで内外の研究者が調査に訪れるそうです。双体道祖神は、徳利を手に持ち男女が祝言を上げる『祝言型』とのことです。隣には多くの女性が信仰した「如意輪観音」が少し顔を斜めにして微笑みかけていました。

阿南町は飯田下伊那では双体道祖神が一番多い村です。神子谷の双体道祖神は、その中でも飯田下伊那で一番古いとされる道祖神(享保17年、1732年)です。双体道祖神に周囲には馬頭観世音の石仏が数基取り囲んでおり、地元の方々が昔から大切に守ってこられた様子が伺われます。

新野の特産である「わらじ御幣餅」をメインに、あまごの塩焼き、こま蕎麦など地元産の美味し昼食をいただきました。


~雪の降る「新野の雪祭り」~


~新野の雪祭り「幸法」~

いよいよ主目的地である伊豆神社を地元の方の案内で訪れました。相変わらず雨天の中でしたが、伊豆神社の本殿、また特徴的な神楽殿を見学し、新野の雪祭りについて詳しい話を伺いました。

新野の雪祭りや盆踊り、また和合の念仏踊り、早稲田人形など、阿南町の豊富な伝統芸能の展示を見学しました。また、新野の豪農・後藤家の八連蔵を利用した展示スペースでは、とても豊富な展示に皆さん興味深々な様子でした。その後、新野の雪祭りの一部始終を記録したDVDの鑑賞し、実際の雪祭りに想いを馳せました。

ツアーの最後に新野の名刹である瑞光院を訪ねました。瑞光院は、室町・戦国時代に新野の地に移住し、大きな勢力を誇った関氏の菩提寺です。また同寺は、「新野の盆踊り」起源の寺としても知られています。ご住職からそうした同寺の歴史をお聞きしました。

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、伊豆の御家人として伊東氏(伊東佑親)が登場しており、伊東氏をはじめ坂東武者が崇拝した神社として「伊豆山権現」が描かれています。今回、訪れた「新野の雪祭り」の舞台である伊豆神社は、その伊東一族が新野に流れ住み、伊豆山権現を勧請した神社です。新野は、信州、三河、遠州の国境に忽然と開けた場所であり、様々な土地から多様な伝統芸能や文化が流れ込んだ特筆すべき土地柄だと思います。コロナ禍で、新野の雪祭りや盆踊りなどの開催が厳しし状況ですが、早く収束し、実際の祭りが以前通りに行われ、観れるようになることを願うばかりです。

今回は、多くの方にご参加いただき誠にありがとうございました。

Staff ゆっきー

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