中央構造線と大鹿歌舞伎を体感する旅(6/6)催行報告
中央構造線と大鹿歌舞伎を体感する旅(6/6)
「期間限定」に関するレポート
令和3年6月6日(日)に南信州ふるさと再発見の旅~中央構造線と大鹿歌舞伎を体感する旅~が催行されました。出発時の天候は小雨…天候が心配されますが、大鹿村へ出発です!
まず最初に向かったのは「中央構造線博物館」。ガイドの河本さんより、“中央構造線とは何か?““そもそも断層とは?“など、南信州の地形の成り立ちを含めて、大きなジオラマを使ってお話をして頂きました。河本さんの熱心な案内に皆さん耳を傾けていましたね。ガイドの方から説明して頂くと、理解が深まります。
ここからは河本さんもバスに乗車し、中央構造線によって作られた地形の話など車内で案内してもらいました。次に向かったのは中央構造線が地表に露出している「北川露頭」。近くで見ると、断層面が“はっきりくっきり“確認できました。また、北川露頭周辺には古い石垣が残っており、人が暮らしていた面影が残っています。昭和36年の“三六災害“前までは暮らしていましたが、災害で集落全体が土砂に埋まってしまいました。なお、この水害を機に北川集落は集団離村の道を選んだそうです。
ここは大鹿村七不思議の一つ「夜泣き松」。樹齢700年を越える赤松の大木で、昔、殿様の娘が夜泣きで困っていたが、松の枝を横に置いたら夜泣きがおさまったとの伝説が残っています。樹高も高く、とても立派な松ですね。また、夜泣き松からは中央構造線の“ズレ“によって作られた地形が見えました。
午後にはすっかり天気が良くなり、絶好の旅行日和になりました!
午後、最初に向かったのは「大西公園」。春には桜の名所として有名ですが、三六災害の時には大西山が大崩落し、大勢の方が犠牲となった場所でもあります。ガイドから崩落のメカニズムや、詳しい被害状況などお聞きしました。何回も見ている崩落地ですが、ガイドから話を聞くと内容が深まりますね。これがふるさと再発見の旅の醍醐味ですね。
遠くには小渋川の奥に、赤石岳も顔を出していました。
ここからは大鹿歌舞伎を深掘りしていきます。大鹿村鹿塩地区の公民館で大鹿歌舞伎ワークショップを行いました。普段、大鹿歌舞伎の練習は公民館で行っており、公民館のステージには歌舞伎の花道もあります。ちょっと珍しいですね!
さて、ツアーでは歌舞伎の化粧姿を見学しまいた。手際よく、化粧をしていきます。
だんだん、役者っぽくなってきます。ちょっと面白い顔をしていますね。
最後に衣装を着て、完成です!
ツアーでは特別に歌舞伎の一場面を演じて頂きました。皆さん生の迫力を体感していましたね。
昨年はコロナの関係で歌舞伎公演が出来ず、今年の春の公演もリモートで行ったそうですが、早くコロナが落ち着いて、これまで通りの公演が出来ると良いですね!
演者と観客が作りなす、あの熱い雰囲気は最高です。
ツアー最後の目的地は「福徳寺」。大鹿歌舞伎で義太夫をされていた北村さんより案内をして頂きました。鎌倉時代に建てられ、地元の人から大切に守られてきており、江戸時代には水野忠邦より譲って欲しいと言われたが断った話が残っているそうです。近くには、大きなイチョウの大木があり、秋にはイチョウの紅葉と南アルプスが見所です!
今回のツアーでは大鹿村の“中央構造線“と“大鹿歌舞伎“を深掘りしたツアーでしたが、いかがでしたでしょうか?これまで見たことがあったり、名前は知っているだけの場所でも、ガイドの方と巡ると、何か新しい発見があったのではないでしょうか。これからも南信州の魅力を再発見できるツアーを企画しますのでよろしくお願い致します。
今回ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
Staff たまっきー