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期間限定

弓馬術礼法を今に伝える信濃守護家・小笠原氏(2/28)催行報告

弓馬術礼法を今に伝える信濃守護家・小笠原氏 (2/28)
「期間限定」に関するレポート

令和3228()南信州ふるさと再発見の旅21回目として、「南信州・中世の名族探訪シリーズ②弓馬術礼法を今に伝える信濃守護家・小笠原氏」が催行されました。今回は定員いっぱいの22名の方にご参加いただきました。参加された皆さん大変ありがとうございました!


~峯高寺(福姫の墓)~
江戸時代初期(16011613)に飯田城主であった小笠原秀政の正室・福姫の墓をお参りしました。福姫は、織田信長と徳川家康の両雄を祖父に持つ稀有な血筋の姫で、小笠原氏の発展の礎となった方ですが、疱瘡にかかり32歳という若さで亡くなりました。



~鳩ヶ嶺八幡宮(石清水八幡宮から勧請した小笠原氏ゆかりの氏神)~
今回は、宮司さんのご案内で、小笠原氏が造営や修理に携わったことを証明する貴重な数点の棟札を拝見しました。その他、本殿などで神社の由緒などについてお話をいただき、理解を深めることができました。


~松尾城跡(松尾小笠原氏の居城)~
地元の松尾史学会会長さんから松尾城跡をご案内いただきました。小笠原氏と松尾地区との関わりは、松尾の「城」地籍に小笠原氏の城館が築かれ、松尾城跡はいざという際に立て籠もる場所としての位置付けだったようです。毛賀沢を挟んで対面する鈴岡城跡(鈴岡小笠原氏)との対立にも想いを馳せました。


~鈴岡城跡(鈴岡小笠原氏の居城)~
城跡の遺構が大変良く残っている鈴岡城跡。地元保存会の方から城跡の縄張り、鈴岡小笠原氏の歴史、府中(松本)小笠原氏の末裔にあたる小倉小笠原藩の小笠原長幹氏、唐津小笠原氏の小笠原長生氏の揮毫になる記念碑などもご案内いただきました。

昼食は地元で人気の洋食店にて、和風パスタをメインにしたランチを堪能しました。


~開善寺(小笠原氏菩提寺)~
鎌倉時代は執権北条氏の支族・江馬北条氏の開基になる開善寺。南北朝時代に信濃守護に任じられた小笠原貞宗が元の高僧・清拙正澄を開山に招聘して開きました。重要文化財の山門を見学した後、ご住職から開善寺について貴重なお話をお聞きしました。


~旧小笠原家書院・小笠原資料館~
松尾小笠原家から江戸時代初期に分家し、徳川家康から伊豆木の地1,000石を賜り、交代寄合の旗本としてこの地を治めた伊豆木小笠原氏家。江戸初期の武家住宅として大変貴重な書院を案内の方の説明で丁寧に見学しました。小笠原資料館では、流鏑馬、笠懸、犬追物の「騎射三物」、そして小笠原流弓馬術礼法に関連する秘伝書など貴重な史料を見学しました。


~長清寺~
今回の小笠原氏の史跡を訪ねるツアーの最後に、「小笠原氏の祖」とされる小笠原長清の菩提寺である長清寺を拝観しました。由緒ある臨済宗の寺にふさわしく、山門から続く参道は大変美しく風格を感じました。本堂では、ご住職から長清寺の由緒、歴史についてお話いただきました。長清寺は、元は京都東山にありましたが、応仁の乱で焼失し、小笠原氏の一族が美濃、信濃、甲斐など小笠原長清公のゆかりの地に分骨し、各地に長清寺として続いているそうです。

今回は、甲斐源氏の名門として、信濃守護職に任じられた小笠原氏ゆかりの地を訪ねるツアーでしたが、訪れる場所が多く、少し忙しい日程になってしまいました。

小笠原氏は、名族であるとともに、一族が全国に分かれた大族とも言われます。山梨県の小笠原氏発祥の地、松本市(府中)の小笠原氏関連史跡、また福井県勝山市の史跡(開善寺など)、北九州小倉にある小倉藩小笠原氏の史跡など、小笠原氏を探訪する場所はとても豊富です。全国に散らばる小笠原氏ゆかりの地を旅してみるのも良いかと思います。

今回の小笠原氏に続いて、4月には、南信州の名族探訪シリーズの第3弾として下條氏をテーマにツアーを行います。今後も南信州の名族探訪シリーズを続けて参りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

今回は、多くの方にご参加いただき大変ありがとうございました。

Staff ゆっきー

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