南信州 山城探訪~南信州の三大山城を制覇!~(11/21)催行報告
南信州 山城探訪~南信州の三大山城を制覇!~(11/21)
「期間限定」に関するレポート
令和2年11月21日(土)に”南信州ふるさと再発見の旅” の16回目として、「南信州 山城探訪 ~南信州の三大山城を制覇!~」が催行されました。今回は22名の方にご参加いただきました。参加された皆さん大変ありがとうございました!
最初に、飯田市教育委員会の羽生さんの案内で、南本城城跡(長野県史跡)を訪れました。この山城は城主来歴が謎とされ、防御専一の複雑な縄張りから、戦国末期の武田、織田、徳川、北条、豊臣などの勢力争いの緊張状況の中で一挙に築かれたようです。土塁や堀などの複雑な構造で敵を迎え撃った様子が羽生さんの話から実感できました。
2017年大河ドラマ「おんな城主直虎」の中で、女城主・井伊直虎の許婚であった井伊直親(幼名:亀之丞)が今川氏に命を狙われたため一時身を隠したゆかりの地です。松源寺ではご住職から井伊家と松岡氏(松源寺)の縁についてお話をいただきました。松岡城跡は、ガイドの唐木さんの案内で南信州最大規模を誇る縄張りを実感しました。
内外のお客様に親しまれている「信州たかもり温泉湯ヶ洞」にて松花堂御膳を堪能しました。
“山の寺”として親しまれている天台宗 隣政寺。山岳寺院を想わせる佇まいは圧巻です。ご住職からお寺の由来を聞いた後、不動堂内の貴重な仏様などをご案内いただきました。ちなみに、寺の前から続く「哲学の道」は、6月7月の「アマアジサイ」と多くの石仏が特におすすめです!
丸馬出や三日月堀など武田流築城術の特徴をとてもよくわかる城跡です。松川町資料館の伊坪学芸員さんの案内で、もともと片切氏の一族である大島氏が築いた城を武田信玄の時に拡大していった城の歴史をわかりやすくお話しいただきまた。本郭から落城の際の姫にまつわる伝説の井戸の方へ降りていき、独特な雰囲気のある井戸も見学しました。
伊那大島城跡に続いて、学芸員の伊坪さんに案内していただきました。規模の大きい資料館ではありませんが、松川町の歴史がコンパクトに学べて資料も充実しています。松川町にある伊那大島城、名子城跡、船山城跡などのジオラマも素晴らしく、また水戸浪士通行の際の文書資料や境界争いに関わる貴重な絵図など解説付きでとても勉強になりました。
今回訪れた3箇所の山城は、実はそれぞれ違った特色があります。南本城城跡は、城主来歴が不明ながらも複雑な縄張り良く残る防御専一の城、松岡城跡は松岡氏の本城であり井伊氏との関係を物語る城、また伊那大島城跡は武田氏築城術の傑作とされる城です。
だいぶ歩く距離と高低差があり、参加者の皆さんは少し大変だったかと思いますが、山城の魅力を感じていただけたのではないかと思います。
これからも引き続き、山城の魅力を探り、この地域の歴史を訪ねる「南信州 山城物語」ツアーを実施して参りますので是非ご参加ください。今回は、多くの方にご参加いただき大変ありがとうございました。
Staff ゆっきー