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天竜川の和船文化と技・職人に出会う旅(1/26)催行報告

天竜川の和船文化と技・職人に出会う旅(1/26)催行報告
「期間限定」に関するレポート

令和2年1月26日に「天竜川和船文化と技・職人に出会う旅」が催行されました。今回は参加者が少なかったこともあり、名古屋⇔飯田間は高速バスを利用して頂き、ツアー実施となりました。前日の夜に雪が降り、寒い朝となりましたが全員揃いツアースタートです!

まず最初に向かったのは天竜船下りの市田造船所。今年は昭和の川下りで活躍した「つなぎ船」の造っています。船大工の南島さんより和船についてのお話をして頂きました。今年造っている「つなぎ船」は、今の川下りの船とは大きく違うところが1つあります。それは、船首と船尾で半分に分けることができます。これは昭和の始めころ、船が上流部へ帰るときに伊那電気鉄道(JR飯田線)の貨車を利用していたが、貨車へ積むには船を半分にする必要があったので、「つなぎ船」が誕生したと言われています。ちなみに駅からは大八車へ載せて、港へ運んでいたようです。

普段、身近で和船の製造現場を見ることが出来ないので、参加者の皆さんも食い入るように見学していました。個人的に舟の曲線がとても好きで見とれてしまいました。

こちらの写真は実際に使っている舟釘で、新潟県三条市の鍛冶屋さんが作った特注品です。一艘作るのに800本~1,000本の舟釘を使うそうです。

実際に船大工の矢沢棟梁に舟釘を打ち込んで頂きました。私たちが知っている釘打ちとはリズムが違い、専用の道具を使ってリズミカルに打ち込んで行きます。このリズムがとても心地よく乾いた良い音が造船所内に響きました。

最後に、舟釘打ち込み体験です。両手を使いリズミカルに打ち込むのがとても難しい。。。手元が狂うと自分の手を叩きそうになるし。。。あの心地いいリズミカルな打ち込みはまさに職人の技です。

昼食は飯田市内のうなぎ料理専門店「うなぎや」。2017年にオープンしたお店ですが、古民家風に建てられた店内はとてもオシャレで、絶品のうな重を頂きました。ツアー当日も県外ナンバーの車が停まっており、評判のお店となっております。

午後は、天竜舟下りを楽しみましたが、乗船前に天竜川における和船文化の話をして頂きました。船下りの起源は、江戸時代に南信州の木材を天竜川を使って江戸や大阪へ運んだことが起源と言われています。南信州から天竜川を下って、江戸や大阪に行くなんて今ではなかなか考えられません・・・江戸時代の人たち凄い!

その後、天竜船下りへ出発!冬期は囲いをつけた「こたつ船」で運行しているので、冬期でも暖かく楽しめます。造船所の見学や、和船の話を聞いたのでちょっと違う目線で楽しむことが出来ました。貸切での船下りとなったので、船頭さんからも舟の仕組みや特別な船の漕ぎ方など、話していただきました。ありがとうございました。

最後に11月に開通した南信州の新名所「天龍峡大橋」へ向かいました。こちらの橋は桁下に歩行者用通路が設置されており、高さ80mから名勝天龍峡を楽しむことが出来ます。今までにない場所から天龍峡を見ることが出来るので、天龍峡に来たことある方でもおススメですよ!

今回の天竜川の和船文化と技・職人に出会う旅はいかがでしたでしょうか。和船の造船所を見学してからの天竜船下りは、いつもと違う目線で楽しめたのではないかと思います。
昔より設計図等なく受け継がれてきた「和船文化」。全国でも受け継がれずに途絶えてしまった箇所もあるそうです。今回お世話になった天竜川和船文化保存会では造船所の見学会など、「和船文化」に関するイベントを企画しておりますので、ぜひ興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

今回ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

staff たまーきー

~おまけ~
ツアー当日の朝撮影した、雪景色の天龍峡大橋の風景。ここで晴れてくると雪景色と青空で絶景が広がります!冬の間でもなかなか見ることの出来ない天龍峡の雪景色。ぜひ、雪が降ったら天龍峡大橋へどうぞ!

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