■いざ第四七代横綱柏戸生誕の地へ!
今回は山形県鶴岡市に伺いました。
新潟で前泊しての鶴岡市入りでしたが、カーナビもスマホも無い中で、
出発前にプリントアウトしたマップを頼りに会場の櫛引公民館へ向かいました。
そこで早速ちょっとしたアクシデント。地図を検索した際にポイントがずれてしまっていたらしく、
全く別の場所に着いてしまいました。
間違いに気が付いたのは、事前に事務局が送ってくれた「横綱柏戸記念館」の
パンフレットに載っていた地図のおかげです。
記念館と会場が目と鼻の先にあるはずなのに、辿り着いた所はその地図の端にも
載っていない場所だとわかったのです。
と言っても、実際は20分くらいのロスでしたし、まだ予定の時間には充分余裕が
あったので、「横綱柏戸記念館」を見学することにしました。
■柏鵬の一方の雄は今もヒーロー!
同記念館は地区のスポーツセンターに併設されていて、正面には柏戸関の
等身大の銅像が雄々しく待ち構えていました。
一緒に写真を撮りたい気持ちを抑えて受付に行くと、地元の方々が5人程見学を
されているようでした(入場無料、受付で記帳するだけで入れます)。
館内には当時の化粧回しや、土俵入りに使用した横綱、横綱免許、紋付袴、
明け荷、数々のトロフィ等々が展示されていましたが、一番ぐっと来たのは断髪した
本物の大銀杏です。
柏戸関(鏡山親方)はもう十数年前に亡くなられていますが、その大銀杏を見た時は、
本当にそこに本人がおられるかのような気がしました。奥の部屋では先客の
地元の方々が往時のビデオを見ていました。
50年も前の取り組みなのに、体をよじらせ、唸りながらご覧になられていました。
今でも地元のヒーローなのですね。
そしてもう一つ驚いたのは、その部屋のさらに奥に、柏戸関が開いた鏡山部屋の
稽古土俵がそのまま移築されていたのです。
本当にそのまま降り立って、摺り足や鉄砲をしてみたい衝動に駆られました。
相撲好きの自分には素晴らしいおまけが付きました。
講演前の打合せの際にも柏戸関の話になり、やはり昔は名刺交換した時などに
柏戸の生まれ故郷と言えば、誰もが好意的な反応をしてくれたそうです。
■活発な質疑応答
さて、本番の講演会の方ですが、審議会委員、行政関係者など総勢50名程の方が
見えられ、90分程お話をしましたが、その後の質疑応答に30分以上かかりました。
皆さん熱心に受入現場のことや、システム、行政との関係、地域コーディネーターの
役割等について次々と質問が出て、一つ一つ丁寧にお答えしたつもりでしたが、
いかがでしたでしょうか。
事前の打合せで鶴岡の可能性について触れて欲しいという話があったのですが、
人の興味関心は千差万別で、どこにでも必ず行ってみたいと思わせる素材はあります。
地元の農協青年部が横浜市の学校との交流事業を20年も前から行なっているなど、
地域でやる気のある方々もいるので、それぞれ連携する中で、
継続した努力が実を結ぶことと思っています。
どうぞ一緒にほんもの体験の輪を広げていこうではありませんか。