■今年の報告
このところ、毎年15回程講演の依頼を受けていましたが、今年度は取り巻く環境
が変わってきたのか半分の8回でした。
今年に入って足利、木曽、東京、富士吉田と続き、最後は北秋田市となったわけ
ですが、回数は少なかったものの、足利や木曽では地域の方々がとても熱心に
取り組んでいましたし、東京では子ども農山漁村交流プロジェクトに関わってきた
各団体が日本全国から多数訪れていました。富士吉田市では富士山ガイドを
やっている飯田出身の方や、秋田県からわざわざこのために来てくれていた方々も
おり、どこも印象に残るセミナー・フォーラムでした。
そして今年度最後の講演は、北秋田市・阿仁森吉地区ツーリズムセミナーで、
主催は秋田県自然保護課です。
■久しぶりの小牧空港から秋田の地へ
というわけで、北秋田市へ行くことになったわけですが、移動の関係もあり、
最寄りの秋田北空港ではなく、小牧空港からの便がある秋田空港を利用
する事にしました。
4年前に中部国際空港が開港されたので、何年かぶりに小牧空港に行くこと
になりましたが、周辺の状況が一変していました。
以前は空港周囲数kmの範囲内に空港送迎付きの民間駐車場が至る所に
ありましたが、それが全て無くなっており、空港移転の影響を感じさせられました
(JAL利用者は空港駐車場が5日間無料になっていました!)。
航空機も小型の80名くらいしか乗れないジェット機でしたね。
時間にして約50分の空の旅はあっという間に終わり、秋田の地に降り立ちましたが、
思っていた以上に寒かったです。コートを持っていかなかっただけに寒さもひとしおです。
秋田市内のホテルで、今回私を推薦いただいた横浜商科大の羽田教授と自然保護課の
方とで打合せを行いましたが、羽田教授とはこれで3回目のジョイントになります。
毎回最初に大枠や基本的な考え方等を羽田教授がお話されるのでとても助かります。
■つきたてのお餅の美味さ!
翌日、自然保護課の方のお迎えで北秋田市へと向かいましたが、1時間10分ほどで
会場の阿仁森吉地区のコンベンションセンターに到着、セミナー開催となりましたが、
小さな集落ですが50名以上もの地区の方々が集まりました。
午前中は羽田教授、午後は私が受け持つこととなっておりましたが、お昼休みに
ちょっとしたサプライズがありました。
会場の端の方に臼と杵が持ち込まれ、地区の受入団体の方々と参加者とで餅つきを
始めてくれたのです。昼食にはお弁当を頼んでもらっていましたが、もちろんつきたての
お餅も、あんこと黄粉とでいただきました。20年振りくらいに味わうつきたてのお餅
でしたが、柔らかくて本当に美味しかったですよ!!
今のご時世、日本人でもこの味わいを知らない若い人がたくさんいると思うと、
体験型ツーリズムの果たす役割はきっとこんなところにもあるんだろうなと感じました。
セミナーの方は、皆さんとても熱心に聞いていただき、質問の方もよく出ましたし、
終わってからも何人かの方から質問がありました。
これだけ地域に熱心な人々がいるのであれば、地元行政や鉄道会社、関連団体等々が
上手く協調して進めて行けば良い形になると思うので、是非頑張ってほしいものです。
秋田県は、昨年も白神山地の藤里町に来させてもらいましたが、資源も豊富で
実直な人が多いので、今後の展開が楽しみです。
秋田県、北秋田市の皆様方どうもありがとうございました。