■静岡県は寒い?!
今回は財団法人・静岡総合研究機構様からのご依頼で、静岡市の梅ヶ島地区に行ってきました。
静岡市と聞いてまず思ったのは「今度は暖かいところに行けるんだ」ということでした。
しかしそうそう甘い話はなく、目的地の梅ヶ島地区とは標高約1000mにあり、
途中所々路面は凍結し、夜には雪も降り出しました。
もしかしたら飯田より寒いのでは?という場所だったのです。
■山葵栽培発祥の地・お茶のおいしい飲み方は?
今回はその梅ヶ島温泉に泊りがけでの仕事です。とても暖かい静岡駅に到着後
まずは車で30分くらいの有東木地区にある「うつろぎ」という施設に案内されました。
地元の方々が特産品の販売や、手打ちそばを名物に食事も提供しています。
そこで、おすすめのそば定食をいただきました。
事務局の方は「そばの本場の信州の方に…」と恐縮されてましたが、美味しくいただきました。
この有東木地区は、わさび栽培発祥の地でもあるそうで、古くはかの徳川家康公にも献上し
門外不出のご法度品にも定められたそうです。
わさび漬け・わさび海苔・わさび葉の天ぷら等々、わさびもふんだんに使われていましたね。
特にわさび海苔は旨かった。
その後梅ヶ島地区へと入り、自治会長さんのご案内で、いくつか地区の自慢の場所へ
連れて行っていただきました。
まるで長野県の遠山郷や木曽地方のようなV字型の険しい渓谷の地でしたが、
山々の多くが自然林で「秋の紅葉は、それは見事なものだろうな」と感じました。
一番印象に残ったのは、自治会長さんが、「お茶の本当においしい飲み方は、山で仕事してる時に
やかんにお茶葉を入れて、ぐらぐらと沸騰させて飲むやり方だ」という言葉です。
これはそのままで、きっと良い体験プログラムになりますね。
日影山金山跡のお話を聞いたり、黄金の湯・桜公園・梅園など約2時間のご案内終了後、
その日に泊めさせてもらった梅ヶ島温泉「湯の島館」で早目の夕食をいただき、
夜のワークショップ・研究会へ備えることとなりました。
■ワークショップ・研究会から反省会へ
今回のワークショップ・研究会の目的は南信州での取り組みから、当地で取り組めそうなことを
検討する、というところにありました。
ですので、会社設立の経緯から、体験プログラムのあり方、実際の反応・エピソード、
コーディネート組織の役目、地域プロデュースの考え方まで、全体的なお話をさせてもらいました。
地区外の方の参加もありましたが、講演後の質問や意見交換の様子から、「これからこの地区では
どのような取り組みをしていくかを考えていこうという」意識の方もおられたようです。
もちろんいろいろな考え方があることと思います。
今後市役所の方も含めて、情報発信の方法はもちろん「地域で自分たちは何が出来るか」を
考えながら、できるところから進めていかれることを願います。
湯の島館に戻ってからは“温泉に入りぐっすり”とはいかずに、事務局の方々と
第二部?の反省会を行いました。
お酒が進むうちに、いろいろと普段紹介できないような?エピソードなども披露しながら
あっという間に時間が経ち、気が付けば夜中の二時を回っていました。
翌日、静岡市役所の方々と意見交換会を持ち、今度は南信州へ足を運んでいただくことを
お別れの言葉に「ここが本当に静岡県なのか?」と思えるくらいの
寒さを体験した今回の出前講演も無事終了し、天下の富士山を見ながら
飯田への帰路に着きました。
静岡県の皆様どうもありがとうございました。
支配人 高橋