■近江商人のふるさとへ
今回は日野町グリーンツーリズム推進協議会からの依頼で、近江商人のふるさと
滋賀県日野町に行くことになりました。
今回は日帰りでの講座でしたが、中身の濃い半日の滞在になりました。
まず日野町に入って目にとまったのは、板塀の大きな家々と「でっち羊羹」の看板です。
あとで講演前の控え室で役場の方々に、その二つについてお話を聞かせていただきました。
(その時に「日野菜」の体験についても熱心に語る課長さんの姿が印象に残っています)
でっち羊羹は、昔奉公に出ていた丁稚が実家に帰るときに、安い賃金の中から土産に買ったという
いわれがあるそうです(もし内容が違っていたらごめんなさい)。
これから日野町で農家民宿や民泊を進める中で、各民家での体験メニューに
「でっち羊羹作り」を組みこみ、お土産に持たせるというのはいかがでしょう?
作り方の話をお聞きした限りでは、受け入れ家庭でも充分できそうな気がします。
■木造校舎をうまく活用した会場
役場の方の案内で今回の会場・しゃくなげ學校へと向かいました。
以前滋賀県で行われたシンポジウムにパネリストとして呼ばれた際にご一緒した、
NPO法人蒲生野考現倶楽部の拠点だと聞いていたので楽しみにしていました。
実際訪れると期待通りの木造校舎がそのまま残っていて、講演会場は元の家庭科室。
よくあるホワイトボードの代わりに移動式黒板が用意されていました。
控え室は昔の教室のようで少し寒かったですが協議会の会長さんや役場の課長さんをはじめ、
出番前にいろいろなお話を聞かせていただきました。
「今回の参加者数は30人くらいになるかもしれない」とご担当の方から恐縮気味に伝えられてましたが
会場に入ってみると、行政関係者の方々以外にも地域の方々が続々と訪れ
会場いっぱいに60名程の方に参加いただきました。
■講演会の様子
今回の講演は「農家民泊の取り組みの経緯や対応の仕方」、「コーディネート組織のあり方」を
中心に2時間講演させていただきました。
これまでの講演では、前後のあいさつや質疑応答を含めて2時間程度の設定の中で
実際お話しするのは1時間少々ということが殆どでしたが、今回は2時間丸々お話しできましたので
かなり細かいところまでお話しできました。
最後に町長さんからごあいさつをいただきましたが、講演後控え室でお話をする機会に恵まれ
その際役場関係者の方々と、参加者のやりとりを拝見しました。
普段のコミュニケーションも、充分とられているように感じました。
役場の方々もとてもやる気があるので、今後良い方向に進んでいくことを願っています。
帰りは視界がさえぎられるくらいの大雪でしたが、無事飯田まで戻ることが出来ました。
参加者、関係者の皆様ありがとうございました。
支配人 高橋