“神々が棲む里”遠山の霜月祭に浸る(12/15~16)催行報告
令和6年12月15日~16日に南信州こだわりの旅「“神々が棲む里”遠山の霜月祭に浸る」が催行されました。南信州遠山郷に伝わる霜月祭りは、国重要無形民俗文化財にも指定され、古くから地域の人々によって伝承されてきました。日本全国八百万の神々に湯を捧げ、生命と太陽の再生を願う祭りです。「眠い・煙い・寒い」の祭で有名ですね。
今回は10名の方にお申込みいただき、ツアースタートです。
今回のツアーでは祭りが夜遅くまで行われるため、早速昼食となります。向かったのは喬木村にある「カグリカフェITANE」。地元の食材をふんだんに使い、ランチにカフェに人気のあるお店です。最近人気テレビ番組でも放映され、他県ナンバーの車も多く停まっていました。
霜月祭りの見学の前に「郷土資料館 和田城」を見学しました。霜月祭りや遠山郷に関する資料が展示してあり、内容を深めてから霜月祭り鑑賞に向かいました。
霜月祭りは夜の祭として有名ですが、神事は昼間から始まっています。
まず神社についたら、正式参拝を執り行って頂きました。身が引き締まりますね。
神社によって祭りの内容は違いますが、今回見学させて頂いた神社では、神々をお迎えする舞が行われます。湯釜を中心に舞うので、相当の熱いです。昼間の時間帯は見学の方も少なく、見学するのにはおススメです。
夕方早い時間に本日の宿「いろりの宿島畑」へ行き、夜の見学に備えて早めの夕食を頂きました。島畑は地元産ジビエを使った料理が多く、猪鍋、鹿肉コロッケ、毎朝手作りのごま豆腐などとても美味しかったです。
夜になると様々な面(神々)が登場します。最初に登場するのが「水の王」
面をつけて登場する時がとてもカッコいいですね。
水の王は素手で煮えたぎる湯を観衆に向けて飛ばします。このお湯にかかると邪気が払われ、無病息災で過ごせると言われています。神社の中は歓声と悲鳴が入り交じり、凄い熱気に包まれました。
その後も様々な面が登場し、湯釜の周りを舞い続けます。見学させて頂いた神社では、地域外の男性なら面をつけることができ、若い子から外国の方まで面をつけていました。
終盤には「猿」が登場して、生命や太陽が再生したことを祝う舞が披露されます。縁起を担いで“七五三”の回数に合わせます。猿の動きを真似ているので見ていて楽しいです。
「猿」が終わると、神々にお帰り頂く儀式が始まり、湯釜の上にある飾りを刀で切り落とします。最後に全員で万歳三唱を行って祭りが終わりました。祭が終わって外へ出ると底冷えする寒さが待っていました。意外と神社内は湯釜や人々の熱気でそこまで寒くないんですよ。
2日目は南信州天龍村にある「満島番所跡」を見学させて頂きました。こちらは江戸時代初期に幕府の命により作られ、天竜川を行きかう人、物を取り締まっていました。昨夜、見学した神社の宮司さんが住まわれており、満島番所や霜月祭りに関する貴重なお話を聞かせてもらいました。ありがとうございました。
今回の「“神々が棲む里”遠山の霜月祭に浸る」はいかがでしたでしょうか。夜遅くまで、寒い中の霜月祭り見学となりましたが、体調は崩されてませんか。
映画「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったと言われている霜月祭りですが、実際に見学すると、神々をお迎えする雰囲気や、似ている箇所など見受けられます。
来年も当ツアーは企画予定ですので興味のある方は是非、ご参加くださいね。
今回ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
Staff たまぁき