現地からのレポート

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南信州と遠州を繋ぐ“青崩峠”~開通前のトンネル内部と峠道を歩く~ 催行報告(9/19)

令和6年9月19日(木)に「南信州と遠州を繋ぐ“青崩峠”~開通前のトンネル内部と峠道を歩く~」が催行されました。開通前のトンネル内部を歩いて見学できる貴重なツアーということもあり、多くの方にご参加いただきました。また今回は、飯田市美術博物館の坂本正夫先生にもご同行いただき、軽妙な語り口で青崩峠を案内していただきました。

道の駅遠山郷で小休憩を取った後、青崩峠トンネルに向かい、調査坑を通って浜松市側に抜けました。調査坑とは、本坑(トンネル本体)掘削前に、地質調査等のために掘られる比較的小さめのトンネルのことをいいます。この調査坑ですが、本坑開通後は利用する機会が限られてくるため、通り抜けるだけでも非常にレアな体験なのです!

工事事務所では、「日本のトンネル技術が負けた」とまで言わしめた難工事の様子を、スライドや動画を交えながら説明していただきました。難工事に打ち勝った様々な技術に驚くとともに、トンネルの開通が待ち遠しくなるような非常に興味深い内容でした!

そしていよいよ今回の目玉でもあるトンネル内部の見学です!まだまだ夏の暑さが残る外の空気とは一変し、薄暗いトンネル内にはひんやりとした空気が漂っていました。砂利の敷かれたトンネル内を作業現場付近まで歩き、機械の排気のにおいを感じるほど間近で工事を見学させていただきました。

昼食後の目的地は青崩峠の古道です。坂本先生を先頭に山道を進んでいくと、20分ほどで峠に到着しました。心地よい風の吹く中、石碑の左右で異なる石が使われている理由や、中央構造線上の4つの峠(青崩・地蔵・分杭・杖突)の名前についてなど、先生の興味深い話に参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。

最後に訪れた兵越峠は長野県と静岡県の県境に位置しており、毎年10月に行われる「峠の国盗り綱引き合戦」の舞台にもなっています。綱引き会場や「国境」の立て札を、興味津々といった様子で皆さん眺めていました。

 青崩峠トンネルは高規格自動車道として運用されるため、基本的には歩いて通ることができません。ですので、トンネル内をじっくり歩きながら見学できた今回のツアーは、非常に貴重な体験になったのではないかと思います。

 最後になりますが、ご参加いただいた多くの皆様、またツアーに際しご協力いただいた工事関係者の方々、誠にありがとうございました。

Staff あっき~

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