現地からのレポート

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《岐阜県海津市への旅》 “尾張徳川家唯一の支藩”高須藩の藩庁と木曽三川「輪中」を訪ねる旅(12/10)催行報告

令和51210()に、《岐阜県海津市への旅》「尾張徳川家唯一の支藩 高須藩の藩庁と木曽三川「輪中」を訪ねる旅」が催行されました。
今回のツアーは、令和510月に岐阜県海津市と飯田市間で締結された「災害時相互応援協定」を機会に両市の市民レベルでの交流の意味も持っています。今回の協定締結は、江戸時代に海津市に藩庁が置かれた高須藩と南信州地域の藩領を支配するために現在の飯田市竹佐に置かれた竹佐陣屋という歴史的なつながりが契機になりました。海津市については、訪れる機会が余りなかったというのが正直なところかと思いますが、今回ツアーを企画し、実際に訪れてみて、歴史や文化、自然など多様な魅力に富んだとても魅力的な場所だと痛感された方も多かったのではないでしょうか。

海津市の歴史や風土を学ぶ意味で最初に訪れました。駐車場には、資料館のスタッフの方のほか、海津市役所の方々が何名もお迎えいただきご挨拶もいただきました。海抜ゼロメートル地帯の「輪中」に暮らす人々の暮らしの説明を皆さんとても熱心に聞いていました。また、高須藩の説明や藩庁の御殿や能舞台の復元建築を見学し、「さすがは尾張支藩!」と感嘆していました。歴史民俗資料館を見学した後、隣接する「金廻四間門樋」を見学しました。門樋とは、内と外の川の水位を門の開閉によって調整する、いわば、半自動開閉扉みたいなもので、幅が約4間だったため「四間門樋」と名付けられたそうです。明治20年前後に建造され、平成7年に発見・発掘、移設展示されているもので、皆さん驚いていました。もっと広く多くの人に知ってもらいたい近代遺産だと感じました。

海津市歴史民俗資料館から合流した「ふる里おもてなし隊」のガイド・村上さんの軽妙な案内で愛称「おちょぼ稲荷さん」を参拝しましたが、12月の日曜ながら参拝客の多さに驚きました。昼食は老舗割烹「やまと新館」にて「おちょぼさん御膳」を堪能しました。

急峻な鈴鹿山地の中腹に築かれた高須藩の祈願寺で、バスで山上の境内に上がるにはバスがうなりをあげるほど少し大変でした。「高須葵」が施された立派な山門をくぐり、桃山様式の本堂内陣を拝観した後、雄大な濃尾平野を眺めながら呈茶をいただきました。立派な建物と素晴らしい眺めは必見です。

公園の中心にそびえるタワーに登ると、木曽川・長良川・揖斐柄の木曽三川の眺めが目に飛び込みました。皆さん感動しながらガイドの村上さんの説明に聞き入っていました。三川公園に隣接する治水神社は、江戸時代に薩摩藩が幕府の命令で木曽三川の治水事業を請け負い、家老の平田靭負はじめ多くの犠牲者を出しましたが、その御霊を祀る神社で神職の方から直接貴重なお話をお聞きしました。

海津市と飯田市間の「災害時相互応援協定締結」を機会に両市の市民レベルでの交流の意味も含めて実施したツアーでしたが、初めて訪れる場所や観光資源で参加された皆さん、多くの発見と感動に満足されたのではないでしょうか。また、海津市役所の方々や資料館の皆様、また海津市の魅力をご案内いただいた「ふる里おもてなし隊」の村上さんはじめ、海津市の皆さんには温かくお迎えいただき、心より御礼申し上げます。また海津市を訪れるツアーを企画したいと思いますし、海津市の方々も飯田市や南信州に是非お越しいただければとても嬉しいです。

今回は、多くの方に当ツアーにご参加いただき、誠にありがとうございました。

Staff ゆっきー

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