前回に引き続き6月23日、第3回講座が参加者7名において
現地講座が開かれました。
梅雨の間ではありましたが非常に良い天気に恵まれ、今回は
南信濃地区から浜松市の天竜区~北区を中心に巡ります。
遠山郷からヒョー越峠を越えて浜松市・天竜区内を国道152号線を南下します。
飯田市内から3時間半近くをかけて旧天竜市に到着しました。
最初に遠江地区の武田氏勢力の拠点となっていた、「二俣城址」を研修しました。
建造物等は残ってはいないものの、土塁や石垣は当時の姿を見学しました。
初回に行った岩村城の石垣には及ばないものの立派なものでした。
本丸等の城内を移動し確認しながら講師の説明を受けました。
昼食後は浜松市の北区(旧細江町)に向かいます。
地震・災難の消除の神様と言われる「細江神社」を研修します。
本殿への参道には町の指定文化財であった夫婦クスノキを先に見学しました。
このクスノキ以外にも樹齢600年以上いわれる木々が何本も境内には存在しており、
見応えがあるものでした。
時節柄か地震・災害に対しての御利益を求める方が多いのか、大型バスで
参拝していた団体も見る事も出来ました。
続いて旧引佐町に向かい、南北朝時代の宗良親王を祀る井伊谷宮を訪問します。
後醍醐天皇の息子である親王の立派な廟が目を引きました。
大鹿村の宗良親王のお墓と言われるものとは違いしっかりと墓所となっている
全体を柵で囲まれ、門には菊花紋章が輝きそれを示していました。
最後に正面に向かう参道を進むと、宗良親王の歌碑が建立されておりました。
「君が代を
絶えせず照らせ 五十鈴川 我は水屑と 沈み果つとも」との素晴らしい歌が有り、
伊勢神宮前の五十鈴川の情景が浮かび非常に心に残りました。
これで研修地の訪問を終えて飯田市に戻る事になりますが、
三遠南信道・浜松いなさ北インターより鳳来峡インターまでの区間が新規開業し
、浜松市内からのアクセスが良くなる効果を生んだ供用区間を通過し帰路につきました。