南信州 飯田市には、環境省が選定した「名水」が2つもあります。
①昭和の名水百選「猿庫の泉」
中央アルプス水系[軟水]
“江戸時代の茶人 宗徧流 不蔵庵龍渓宗匠がさがしあてたという湧水”
②平成の名水百選「観音霊水」
南アルプス水系[硬水]
“国内最高レベルのミネラル(硬度225.5)を含む湧水”
この「名水」巡るツアーを11月14日(土)に行いました。参加者は、
名古屋方面からの方々と地元から加わっていただいた方です。
バスが、飯田に到着すると昨夜から降り続いた雨もちょうど上がり、まずは一安心。
今回のツアーには、「水の解説者」として“伊那谷自然友の会”から浅野先生に
同行をお願いいたしまた。浅野先生は、地元小学校の先生でもあります。
最初に「猿庫の泉」を訪ねました。浅野先生から「なぜ、ここの水は生水として
飲んでも平気なのか?なぜ昨夜からの雨の影響を受け濁ったりしないのか?」
などの解説を受けた後、持参のマイカップで「名水」を味わっていただきました。
味を確認した後は、みなさんペットボトルなどに思い思いに水を汲んでいらっしゃいました。
「ぜひ、この水でお茶を点てて飲んでみたい」とのこと。
当日は、朝早くから泉周辺の落ち葉掃き等をして、ツアーを出迎えていただきました
「猿庫の泉保存会」の小林さん大変お世話になりました。
昼食会場は、妙琴公園奥の静かな佇まい「のんび荘」さんです。
メニューは、黒豆の手づくり豆腐、自然卵の玉子焼き、自家製粉の手打ちそば、
千代幻豚のソースかつ丼などどれも南信州ならではの自然食材を使ったこだわりの一品です。
松川渓谷の紅葉も今が見頃です。
浅野先生から車窓から見える伊那谷の自然についてガイドを受けながら
1時間30分かけ秋深まる遠山郷へはいりました。
二つ目の名水「観音霊水」を味わいます。日本でも最高レベルの硬度を誇る
天然ミネラルウォーターということで汲む水の量も自然と増えてしまいます。
遠山郷は谷を走る中央構造線の影響もあるのかパワースポットとしての穴場です。
「観音霊水」をはじめ「龍淵寺の観音杉」「全国でも珍しい43度の
高濃度塩化物温泉=しょっぱい温泉(かぐらの湯)」など不思議ポイントを紹介しました。
午後のお茶は、“かぐらの湯” で遠山郷名物「殿町の茶屋 そば饅頭」と
赤石銘茶を味わっていただきました。お土産に、やはり遠山の隠れた名物
「遠山製菓の玄米パン」を用意させていただきました。
「塩の温泉に入ってみたかったなぁ」と残念そうな声も聞かれましたが、
行程の都合上、今日は足湯まででご容赦いただきました。
秘境遠山郷を後にした一行は、下條村の道の駅「そばの城」に立ち寄り最後の
お買いものをし、一路名古屋への帰宅の途に就きました。