現地からのレポート

環境学習

平成20年度 第三回 南信州自然塾インストラクター講座開催報告(1/17)

平成20年度 第三回 南信州自然塾インストラクター講座開催報告(1/17)

2009年01月27日
「環境学習・自然散策」に関するレポート

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3回目の南信州自然塾が1月17日に開催されました。第1回目に秋葉道
(秋葉街道)の青崩峠を越えましたが、今回は秋葉道を中央構造線沿いに
北上した先の峠、地蔵峠周辺を巡ります。

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飯田市上村程野からしらびそ高原へ向かう山道を登り、大平保養センターを
越えてさらに進むと大鹿村に至る林道(蛇洞林道)の分岐に出ます。
ここから先は冬季は車では進めません。今回の歩き出しはここからです。
蛇洞林道を歩いて地蔵峠を目指します。
そこは一面の雪景色。足固めをして歩き出します。

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最初の1kmくらいまでは、雪道の状態が良いため普通に歩けました。
途中、講師から山の木々の説明を受けました。

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途中からは、林道も新雪に変わり雪も深くなりました。ここからはスノーシューの出番です。

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参加者のなかにはスノーシューを始めて着けるという方もいらっしゃいましたが、
お互いに点検しあっていざ出発です。

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林道を進むうち、視界が開けたところにきました。出発地点方向(南)を見やると
遠くにかすんで、でもひときわ高く見える山があります。熊伏山です。
前々回の講座では、熊伏山の左側の鞍部である青崩峠を越えたことが思い出されます。
そのとき青崩峠からこちらを見るとこれから向かう地蔵峠が見えました。

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サワグルミの木です。
サワグルミは湿潤な土地を好み谷筋などによく生えます。
この木は周りに競合木がなく、のびのびと樹形良く育っています。

かつて、この地のサワグルミは静岡方面に出荷されていたといいます。
静岡には下駄屋が多く、サワグルミはその材料でした。

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木曽五木の一つであるサワラ。ヒノキともよく似ています。葉もよく似ていますが、
裏返すと白い紋が見えます。「X」のように見えませんか。
ちなみにヒノキは「Y」が連なった模様です。

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昼食の後は、スノーシューを脱いで林道を歩きました。
30分ほどで、ようやく地蔵峠に到着です。

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その名のとおり、お地蔵様がひっそり鎮座されていました。
これからの行程の無事を祈って合掌。
さて、ここからは戻る行程です。南を向いて上村程野方面に向かいます。

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林道を外れ、峠から谷底に下りていきます。旧街道らしい雰囲気です。
幻の国道152号線ということになりましょうか。
実際の秋葉道は峠からすぐに谷には降りずに、山の中腹をおおむね等高線沿いに
現在の大平保養センターあたりヘ抜けていたようです。

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今日の我々は、地蔵峠から谷に下り、沢筋を程野に向かって進みます。
「日影岩」まで歩きました。

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途中、皮をはがれたシナノキがありました。鹿がはがしてしまったのでしょうか、哀れな姿です。
シナノキの樹皮は繊維が強く、ゆえにこのような姿にはがれてしまったのでしょうが、
昔はこの木の皮の繊維を使って布を織り、衣服をつくったそうです(しなの布)。
また、信州の別称である「信濃(しなの)」はシナノキからきているといいます。

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