11/6(金)~8(日)に北海道標津町で開催された「第7回全国ほんもの体験フォーラムin北海道」
に、南信州のインストラクターや受入農家の皆様と総勢21名で参加してきました。
前週の真冬並みの寒波が緩んで、この時期の北海道としては暖かく、3日間とも晴天の中、
無事にフォーラムは行われました。
初日は飯田を早朝4:50に出発し、羽田~中標津便を利用して、標津町に着いたのは
14:00過ぎでした(ちなみに沖縄から参加した方は8:30の出発…)。旅館に荷物を
預けて直ぐに体験ツアーに出掛け、真っ先にメインイベントのイクラ作りに挑戦しました。
インストラクターの手ほどきで、大きな鮭の腹をさばいてイクラを取り出すところから
体験したのですが、今回は特別にその鮭を三枚おろしにすることも体験させてもらえました。
その後、サーモン科学館で鮭の学習会をしてから旅館に戻り、一休みしてから市場で
鮭のチャンチャン焼きで大交流会です。私はパネリストの懇親会の方に
出席しなければならなかったので参加していませんが、随分盛り上がったようです。
交流会の後は、宿泊旅館の「ぷるけの宿」ホテル川畑さんのご好意で二次会です。
そう、あの川畑陽一郎氏(2007-2008南信州観光公社研修生)のご両親からの
心づくしのおもてなしでした。陽一郎氏も立派な挨拶をしていたようです。
とにかく大会前日から大きく盛り上がりました。
ツアー二日目となる大会本番を前に、一行は早朝5:00からの鮭荷揚げ&
市場見学ツアーに出掛け、皆さん初めて目の当たりにする光景に
目を輝かせながら見入っていました。幻の鮭「鮭児」も水揚げされていました。
あと大きなタコも・・・
本大会前には、ほんものネットワークの総会も開かれ、北海道外から233名の参加、
道内外合わせて551名の参加となるとの発表がありました。正に「東の果ての
小さな町の大きな挑戦」の掛け声に違わぬ大盛会となりました。
尚、次回開催は徳島県で2011年3月の開催となることも決定されました。
いよいよ本大会がスタートし、各人の挨拶や、事例発表、和泉雅子さんのユニークな
記念講演、パネリスト9名という大所帯の公開パネルディスカッションと続き、
最後は400名以上が参加した情報交換会でした。地元の方々がホール入口から
会場までこちらが圧倒されるような大歓迎で出迎えていただきました。
また、会の中ほどでは、各地区の参加者が次々と壇上に上がり、気勢を挙げましたが、
我が長野県チームは、長野県出身のパネリストの方も一緒になり、
全員で「信濃の国」の合唱を披露しました。会の終わりには、接待係として事前の
打ち合わせから準備をされ、当日の素晴らしいおもてなしをしていただいた地元女性陣の
労をねぎらい、そして参加者全員が肩を組んで、ご当地ソング「知床旅情」の大合唱で
閉会となりました。
最終日は4つの分科会に分かれましたが、ツアー一行は高森町の塚平さんがパネリストを
務める第3分科会に参加しました。空港で再会した際に、皆さんから口々に良い話だったと
いう感想が聞かれましたし、バス内でも「次回はもっと大勢の受入の方々や行政の
担当者の方々にも来てもらいたい」といった感想が聞こえてきました。
連日早朝から夜まで盛りだくさんの内容のツアーでしたが、帰路は順調に進み、
飯田に着いたのは夜9時を少し回った頃でした。
今回のフォーラムを通じて、体験型観光の取り組みを行っている多くの地域がかなり
自信を持ってきていると感じました。しかしながら、ややもすると受入数字の大きさや
経済の話にばかりに焦点があたり、根幹を支える心の部分が置き去りにされないとも限りません。
このフォーラムがそうした意味でも意義のあるものであり続けることを信じて、
次回の徳島大会にもたくさんの方々が参加いただけることを心から願っております。
南信州観光公社 専務取締役 高橋 充